韓国が痛恨逆転負けでメダル逃す 元阪神・呉昇桓が炎上、ドミニカが初の銅メダル

ドミニカ共和国が10-6で韓国を下し銅メダルを獲得【写真:Getty Images】
ドミニカ共和国が10-6で韓国を下し銅メダルを獲得【写真:Getty Images】

ドミニカは1点ビハインドの8回に元巨人フランシスコの適時二塁打などで逆転

■ドミニカ共和国 10ー6 韓国(7日・3位決定戦・横浜)

 東京五輪の野球競技は7日、横浜スタジアムで3位決定戦が行われ、ドミニカ共和国代表が韓国代表を10-6で下し、同国初のメダルとなる銅メダルを獲得した。ドミニカ共和国代表は1点ビハインドの8回に、元巨人のホアン・フランシスコ内野手の勝ち越し適時二塁打などで試合をひっくり返して劇的な勝利を飾った。

 先制したのはドミニカ共和国だった。初回先頭のボニファシオが二塁打で出塁。1死三塁でロドリゲスが左翼スタンドに運ぶ2ランを放つと、フランシスコが2者連発となるソロ本塁打で1点を追加。その後、犠飛でもう1点を加えて初回だけで4点を奪った。

 先発したキム・ミンウが2本の本塁打を浴びるなど、1アウトしか奪えずにKOされた韓国だったが、2回にパク・コンウの適時打、4回にはキム・ヒョンスのソロで1点ずつ返すと、5回に猛攻。連打で無死一、二塁とすると、パク・へミンの適時打やカン・ベクホの適時打などで4点を奪って試合をひっくり返した。

 だが、ドミニカ共和国は逃げ切りを図った韓国の6番手として8回からマウンドに上がった元阪神のオ・スンファン(呉昇桓)を攻略。2本の単打と四球で満塁とすると、暴投で同点に。さらにフランシスコが左中間を破る適時二塁打、続くミーゼスは左翼スタンドへの2ランを放ち、この回大量5点を奪って再び試合をひっくり返した。

 このリードを救援陣が守り抜き、ドミニカ共和国が野球競技で初めてのメダルとなる銅メダルを獲得。2008年の北京五輪で金メダルに輝いていた韓国は痛恨の逆転負けで、メダル獲得も逃すことになった。

【写真】銅メダルを獲得し喜ぶドミニカ共和国ナインとうなだれる韓国選手

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