大谷翔平が打たなくても平気? 4連勝エンゼルス、課題の投手陣躍動にMLB公式注目
新人ウォーレンがロングリリーフで初白星、解説「マドン監督は若い選手を信頼」
■エンゼルス 4ー3 ドジャース(日本時間7日・ロサンゼルス)
エンゼルスは6日(日本時間7日)、敵地でのドジャース戦に延長10回タイブレークの末に4-3で競り勝ち、4連勝を飾った。今季も投手陣の整備が課題となる中、この日は若手の先発とリリーフが好投。シーズン佳境に向けて希望が見える試合内容に、MLB公式サイトも注目した。
先発した24歳左腕のサンドバルは5回7安打2失点の粘投。リードを許した状況での降板となったが、味方打線が6回に追いついて振り出しに。6回のマウンドは25歳左腕のキハダが無失点に。7回途中から4番手で継投した25歳のルーキー右腕・ウォーレンは、2回1/3を1安打無失点のロングリリーフで、延長10回の勝ち越しを呼び込んでプロ初勝利を手にした。
MLB公式は、サンドバルとウォーレンに対して「力強い奮闘を見た」と称賛。マドン監督も試合後、ウォーレンについて「今夜の試合に大きな影響を与える存在だった。彼は感情をコントロールできていた。球の調子も良かった。ラッキーだから(抑えている)という感じではない」と手放しで評価した。初の白星を手にしたウォーレンは「ファンはすさまじかったけど、自信を少し高めてくれた。投げて仕事を果たしたいと思っていた」と語った。
一丁目一番地の課題が、投手陣なのは言わずもがな。大谷が打ってもチームが度々負けるため「なお、エンゼルスは負けた」を意味するネットミーム「なおエ」が話題になるほど。その大谷はこの日、延長10回に代打で出場し、申告敬遠に。二刀流頼みでなく勝った意義も小さくはない。
地元放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」で解説を務める球団OBのマーク・グビザ氏は「マドン監督は若い選手たちをとても信頼しています。ドジャー・スタジアムでの接戦という大きな場面で登板させるのですから」とチーム状況を見る。2番手のキハダについて「速球は非常に良かったです。彼はどんなシナリオ、どんな状況も恐れません」と称えた。若手たちに頼もしさが増してきた投手陣。「なおエ」からの脱却も近いかもしれない。
(Full-Count編集部)