侍ジャパン稲葉監督は「野村ID門下の優等生」 ヤクルト時代の先輩が明かす素顔

侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:Getty Images】
侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:Getty Images】

「バントで送るべきところはバントさせるオーソドックスな戦術」

 稲葉篤紀監督率いる東京五輪野球日本代表「侍ジャパン」は7日、横浜スタジアムで行われた米国戦に2-0で勝ち、悲願の金メダルを獲得した。現役時代にヤクルトで稲葉監督と10年間チームメートとして過ごし、ともに故・野村克也氏の薫陶を受けた野球評論家・飯田哲也氏は「稲葉監督は野村門下の優等生」と語る。

 勝利の瞬間、指揮官は感極まって涙を流し、ナインの手で胴上げされ5度宙を舞った。記念撮影では、選手にのみ授与される金メダルを菊池涼介内野手(広島)から首にかけてもらい、相好を崩した。

「戦術はオーソドックスでセオリー通り。侍ジャパンのメンバーは各球団の主力ばかりですが、それでもバントで送るべきところはバントをさせる姿勢を貫きました。びっくりするような奇策は用いず、非常に真面目な稲葉監督らしい采配だったと思います」と飯田氏。決勝戦も1点リードの8回、先頭の山田哲人内野手(ヤクルト)が右前打で出塁すると、続く坂本勇人内野手(巨人)は初球をきっちり送りバント。1死二塁とし、決定的な2点目につなげた。

「決して弱音は吐かず、闘志を内に秘めていた」

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