西武の“誤算”と思わぬ副産物 故障者続出も呉念庭らが台頭、勝負の後半戦へ
手薄と言われ続けた先発投手陣も高橋が好調、今井は成長
愛斗、岸潤一郎の両外野手も出場機会を激増させた。愛斗は8本塁打36打点とパワーを発揮。明徳義塾高時代に“二刀流”で甲子園を沸かせた岸も、初回先頭打者本塁打2本を含む5本塁打などでアピールしている。
今季20盗塁でいまだにリーグトップのドラフト4位ルーキー・若林楽人外野手が、5月30日・阪神戦の守備中に左膝前十字靭帯損傷の重傷を負い、今季中の復帰が絶望となったのは残念だが、後半戦はほぼ顔ぶれが揃うことになる。
手薄と言われ続けてきた先発投手陣も、今季は初の開幕投手を務めた高橋光成投手がハーラートップに1差の8勝(4敗)を挙げ好調。5年目の今井達也投手も6勝3敗、リーグ4位の防御率2.60をマークし成長の跡を見せている。
苦渋のやり繰りを経て、結果的に選手層が厚みを増した獅子。巻き返しは十分望めそうで、2年ぶりの優勝も決して不可能ではない位置に付けている。
(Full-Count編集部)