下馬評覆して前半戦躍進のヤクルト OB飯田哲也氏が挙げる優勝へのキーマンは?
優勝のキーマンは2人「山田が打率3割を打ち、石山が抑えに復帰できれば強い」
2015年以来6年ぶりのリーグ優勝へ、キーマンは誰か? 飯田氏は「山田と石山(泰稚投手)」の2人を挙げた。
トリプルスリーを3度達成している山田は今季、リーグ2位の65打点、同3位の25本塁打。一方で打率は.268、盗塁は開幕直後に下半身のコンディション不良に見舞われた影響もあってか3つにとどまっている。飯田氏は「僕はもともと、山田のことをホームラン打者とは考えていない。打って(四球を)選んで走って貢献してくれるのが一番いいと思います。彼の打率が3割台に上がってくれば、チームはもっと強くなりますよ」と言う。東京五輪では要所で頼もしさを見せ、大会MVPも獲得。侍ジャパンでの上昇気流を後半戦に生かせるか。
石山は昨季20セーブ、防御率2.01をマークし、今季も守護神としてスタートしたが、4月下旬以降は失点シーンが増えた。6月20日に2軍落ち。その時点で0勝4敗10セーブ、防御率5.40の不振だった。それでも調整を経て7月10日に1軍復帰以降は、3試合連続無失点と上向きで前半戦を終えた。現在はスコット・マクガフ投手が守護神を務めているが、飯田氏は「石山が本来の調子を取り戻して抑えを務められるようになれば強い」と断言する。
ヤクルトは前回のリーグ優勝(2015年)も2年連続最下位の翌年だった。今季はその再現がなるだろうか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)