お尻に“巨大ガニ”描いた「史上最悪のユニ?」 社長考案デザインにMLB公式たまげる
マーリンズ傘下2A「ブルーワフーズ」の球団社長が思いつき
野球に限らず、長いスポーツの歴史で奇抜なユニホームは数多く誕生してきた。しかしながら2021年、想像を絶するデザインが生まれ、MLB公式サイトも腰を抜かしている。「史上最悪のユニホーム?」との見出しで掲載した記事で紹介したのは、マーリンズ傘下2Aに所属する「ペンサコーラ・ブルーワフーズ」のユニホーム。お尻に“巨大ガニ”が描かれたぶっ飛びデザインに、衝撃が広がっている。
前から見ると、上下オレンジ一色で派手さが際立つ程度。ただ、選手が後ろを向いた途端、臀部周辺を見ずにはいられない。大きなカニのイラストがお尻の全面を占め、強烈な存在感を放っている。同サイトによると、球団社長のジョナサン・グリフィス氏が思いついたのだという。
胸元には「Crabzilla(クラブジラ)」の文字。その意味も含め、なぜカニをモチーフにしたのか。記事によると、「crab(カニ)+zilla(巨大怪獣のような、Godzillaから逆成された接尾語)」の意味で、ブルーワフーズの球場で2019年から発売されている巨大なサンドイッチのことだという。ただ、わざわざお尻にデザインしなくても……と思いそうだが、グリフィス氏は「『カニがフィールド中を走り回っていたら面白くない?』と思ったんだ。尻の部分に置いたら、そんな風に見えるだろうってね」と説明した。
奇抜すぎる発想を聞いた球団の商品部長アンナ・ストリアーノ氏は当初、自分の耳を疑ったのだとか。ユニホームを制作するメーカー「ウィルソン」の担当者から何度も「本気なの?」と問われたという。サンプルが出来上がった際には背中部分にプリントされていたというが、あくまでこだわったのは「尻にカニ」。完成品を見た選手たちは大興奮で、すぐに着用を望んだという。
このユニホームは、球場とオンラインオークションでそれぞれ20着ずつ販売され、売り上げは全て寄付されるという。選手たちは11日(日本時間12日)に行われたレイズ傘下2Aのモンゴメリー・ビスケッツ戦で初めて着用した。グラウンドに散らばったカニたち……。ファンからも大きな反響が寄せられている。