楽天岸、8回1死までノーノーに苦笑い 「逆にここで運を使わないでよかった」

西武戦に先発した楽天・岸孝之【写真:荒川祐史】
西武戦に先発した楽天・岸孝之【写真:荒川祐史】

炭谷との元西武バッテリーで古巣を翻弄

■楽天 5ー0 西武(13日・メットライフ)

 楽天は13日、敵地メットライフドームで西武戦に5-0と快勝。先発の岸孝之投手が古巣を相手に8回1死までノーヒットノーラン(7回1/3、1安打10奪三振3四球無失点)の快投を演じ、今季5勝目(6敗)を挙げた。

 岸は炭谷との“元西武バッテリー”を組んで古巣を翻弄。岸にとっては西武時代の2014年5月2日・ロッテ戦(QVCマリン=現ZOZOマリン)に次いで自身2度目、楽天にとっては球団史上初となるノーヒットノーランまであとアウト5つに迫ったが、5点リードで迎えた8回1死走者なしで、愛斗外野手にカウント1-2から真ん中に入った143キロのストレートを右前打された。今季最多タイの113球目だった。岸はここまででマウンドを降りた。

 岸は「ブルペンも初回(2死から2四球)も全然よくなくて、自分でもヒヤヒヤした。2回から修正できたことが一番よかった」と振り返り、「(ノーノーを)意識していなかったら、8回は投げていない。本当に疲れていたが、そうそうあることではないので続投したが、逆にここで運を使わなくてよかった」と苦笑した。

 右腕の快投ぶりに石井監督も「1回のピンチをしのいでからは、ヒットを1本打たれるまでは(岸のピッチングを)見ないようにしてたら、8回まで行ってしまった」と明かし、「僕的には球数が気になっていて、交代の時期が近づいていると思っていたが、あそこまでよく踏ん張ってくれた」と称えた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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