ロッテ荻野の「七転び八起き」プロ野球人生 “怪我まみれ”も不屈の闘志で克服

今季は球団初の12年連続2桁盗塁、前半戦はリーグ3位の打率.307

 荻野といえば俊足が注目されることが多いが、打撃面も光る。前半戦終了時で339打数(リーグ2位)、104安打(同2位)、打率.307(同3位)、56得点(同2位)。バットを短く持ち、腰をくるっと回して打つスタイルで、快音を響かせる。

 身長は172センチ。野球選手としては小柄ながらパンチ力も備え、今季は3本の先頭打者弾を含む6本塁打を放っている。佐々木朗希投手が初先発した5月16日の西武戦では初回にレオネス・マーティン外野手とアベック弾を放ち、恐怖の1、2番コンビの存在感を知らしめた。

 35歳の荻野はチームメートへのアドバイスも欠かさない。5月22日の楽天戦では新外国人のアデイニー・エチェバリア内野手に打撃のアドバイス。エチェバリアはその直後の打席で二塁打を放った。

 6月22日には球団史上初の12年連続2桁盗塁を記録。プロ野球でも史上4人目の偉業だった。打撃に加えて走力も衰えを知らず、ますます輝きを放つ荻野が悲願のリーグ制覇に向けチームを先導できるか。スピードスターにさらなる期待が募る。

(「パ・リーグ インサイト」下村琴葉)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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