明桜・風間が2失点10K完投で2回戦へ MAX150キロに「スピードも出たので嬉しい」
12日に4回まで無安打無得点に抑えた帯広農と再戦
今秋のドラフト1位候補に上がる明桜(秋田)の風間球打投手(3年)が15日、阪神甲子園球場で行われた第103回全国高校野球選手権で、帯広農(北北海道)との1回戦に先発。9回を被安打7、2失点、10奪三振で完投した。チームは4-2で勝利し、2回戦へ進出した。
この日の風間の最速は、3回に記録した150キロ。秋田県大会ではこの世代最速となる時速157キロを計時している。力を入れた直球は力強く「前回は雨で投げにくかったんですけど、きょうは初回から飛ばしていった。こうしてスピードも出たのはうれしい」と喜んだ。
この一戦は12日にも行われたが、4回を終えたところで雨が強まりノーゲームが宣告された。風間は4回まで帯広農を無安打無得点に抑えており、3日ぶりの再戦。「いいことも悪いこともあまり考えず、試合があったらそこへ100%勝とうという気持ちでした」とこの間の気持ちの揺れはなかった。
風間は1点リードの3回、先頭に四球を与え1死後、帯広農の西川健生内野手(3年)に左前打、清水椋太内野手(2年)に左中間へ適時二塁打を許し同点に追いつかれた。4回にも1死三塁から、佐藤敦基外野手(3年)に一塁手のミットをはじく適時二塁打を許し勝ち越された。
一方の明桜打線は、帯広農先発の佐藤大海投手(2年)の緩いボールに翻弄されていたものの、5回二死から石田一斗内野手(3年)が左前に同点打、さらに4番の真柴育夢内野手(3年)が右前に2点適時打とたたみかけ逆転。風間が最後までリードを守った。
投球の自己採点は「60点」と厳しめ。「変化球が全然ストライク入っていなかったので……」と次戦への課題にする。
(羽鳥慶太 / Keita Hatori)