継投ノーノー呼ぶ好投 鷹スチュワートJr.が和田の代役に抜擢された理由とは?
工藤監督「本当に素晴らしい投球をしてくれた。代えるのも申し訳なかった」
筆頭候補は笠谷俊介投手だったが、エキシビションマッチで指の爪を割るアクシデントがあった。ただ、指揮官は試合前に事情を明かしていた。「予告先発を13時までにしないといけなかった。(笠谷は)指のことがあって、それの確認が取れなかった。不透明なところがあって今日の先発は難しかった。タイミング的に時間がなかった」。
すぐに先発として決断できる投手を首脳陣でシミュレーションをした結果、白羽の矢が立ったのが、2軍で好投を続けていたスチュワートJr.だった。まさに緊急先発だった右腕だが、蓋を開けてみれば、想像以上の快投。指揮官も「こういう中でいけると言ってくれて、本当に素晴らしい投球をしてくれた。代えるのも申し訳なかった」と脱帽だった。
当初からこの日はリリーフ陣を注ぎ込んで戦うプランを描いていた工藤監督。無安打のまま5回での降板にも「ノーヒットだったので、4回で代えるというのもね。4回で『次がラスト』と伝えていた」という。
スチュワート自身も球団を通じて「良いピッチングができて良かったです。自分自身に勝ちはつきませんでしたが、チームが勝つチャンスがある中で降板できたのは良かったです。初めての1軍の登板で今日のような投球ができて良かったし、いい経験ができたと思います」と手応えを掴む試合になったようだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)