智弁和歌山、宮崎商の出場辞退で不戦勝　中谷監督「決して人ごとではない」「残念」

初戦がずれることになるが「大会に参加させていただける感謝の気持ちを持って」

　第103回全国高校野球選手権大会に出場する智弁和歌山（和歌山）の中谷仁監督が17日、代表取材に応じ初戦で対戦予定だった宮崎商（宮崎）の出場辞退を受け「残念で仕方がない。それ以外の言葉が出てこない」と語った。

　宮崎商は医療機関の検査において新型コロナウイルスの陽性者が13人、保健所から8人が濃厚接触者と判断された。緊急対策本部は集団感染と判断し、宮崎商から辞退の報告があり対戦校の智弁和歌山は不戦勝となっていた。

　対戦校の出場辞退について中谷監督は「残念で仕方がない。それ以外の言葉が出てこない。決して人ごとではないというか、うちも細心の注意を払っているが、うちがもし辞退をしなきゃいけない状況になったらと思うと、本当に残念。何とも言えないです」と語った。

　不戦勝となり初戦がずれることになるが「雨でこういう状況になっていますし、待つことはなかなか大変な部分もあるが、去年の3年生の思いだったり、大会がなかったときのことを思うと、日程がどれだけずれても甲子園の大会に参加させていただける感謝の気持ちを持って、最善の準備をしていきたい」と前を向いた。

（上野明洸 / Akihiro Ueno）