ハッスルプレーに指揮官も「手本になる」 DeNAに戻った“リーダー”オースティンの存在感
守ってもストライク送球で補殺&フェンス激突の好捕
日本での活躍を買われて東京五輪の米国代表に選出され、全6試合でヒットを放ち計24打数10安打2本塁打7打点、打率.417をマーク。メジャーでも通算33本塁打の実績を持つ29歳は、若手のマイナーリーガーたちを引っ張り銀メダルへ導いた。決勝戦で敗れた直後には、侍ジャパンの選手たちと健闘をたたえ合う姿が好感を呼んだ。
日頃からオースティンを「手本となる選手」と評する三浦大輔監督は、「五輪でアメリカ代表の打線を引っ張っていたが、それだけの選手であることは最初からわかっていた」とうなずく。チームに合流したオースティンには「DeNAでまた力を発揮してくれ」と声をかけたと言う。
この日の試合前には、6月度の「大樹生命月間MVP賞」授賞セレモニーが行われ、賞金30万円などを贈られたオースティン。今季はコロナ禍で来日が開幕に間に合わず、1軍合流はチームの今季16試合目、初スタメンは18試合目にずれ込んだ。それでいて、いまや規定打席数をクリアしリーグ3位の打率.317。20本塁打と50打点はいずれもチーム最多である(18日現在)。
DeNAはペナントレース後半戦突入後3戦3敗で、セ・リーグ最下位から抜け出せないが、オースティンがいる限り上位進出を諦めることはありえない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)