藤浪の“159キロ打ち”に漂うスターの予感… DeNA・森が阪神3連戦で残した爪痕

三浦監督が「チームでトップクラス」とほれ込む走力

 もちろん、失敗もあった。19日、1点リードの8回無死一、二塁で送りバントを命じられたが、カウント3-1から左腕・及川の内角速球を空振り。この瞬間、二塁走者・牧は大きく飛び出していた。捕手・梅野が二塁へ送球したのを見て、牧は判断良く三塁を陥れ、森もこの後四球で出塁して事なきを得たが、味方のチャンスを潰しかねないプレー。「ナーバスになって、いつも通りのことができなかった。練習不足が原因だと思います。本当に試合をイメージして練習しているのか、自分を見つめ直したいと思います」と猛省した。三浦大輔監督が「いい働きをしてくれていますが、もっともっと上を目指してほしい。今日も課題が出ましたから」と釘を刺したのも、大きな期待の表れに他ならない。

 今季イースタン・リーグで16盗塁をマークしている快足の持ち主だが、1軍では7月11日の中日戦で1盗塁と1盗塁死を記録したのみ。三浦監督は「走力はチームトップクラス。そう簡単にバンバンいけるものではないが、『塁に出たら常に(盗塁を)狙っておけ』という話はしている」とほれ込む。森も「体が硬くなってスタートが切れないことがある。改善して足でも貢献できるようになりたいです」と意欲を見せる。

 ズボンの裾を膝下までたくし上げた“オールドスタイル”は足をより長く見せ、躍動感にあふれている。目鼻立ちのはっきりしたマスクもあいまって、活躍が続けば人気が爆発するのは間違いない。19日に対戦した及川、佐々木朗(ロッテ)、奥川(ヤクルト)、今季パ・リーグトップの10勝を挙げている宮城(オリックス)らと同い年の同期入団で、出世争いも激しくなりそうだ。このまま一気にスターダムにのし上がるか。

【実際の映像を見る】藤浪の内角159キロ直球を右前適時打にしたDeNA森

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