盛岡大付・渡辺が2試合連続完封 完全試合逃し本音も「正直言うと惜しかったなと」

8回2死から初安打を許した盛岡大付・渡辺翔真【写真:共同通信社】
8回2死から初安打を許した盛岡大付・渡辺翔真【写真:共同通信社】

130キロ台の直球で打者を牛耳る「球速を出すことよりもコースにしっかり投げること」

 第103回全国高校野球選手権大会は22日、阪神甲子園球場で行われ盛岡大付(岩手)が4-0で沖縄尚学(沖縄)を下しベスト16入り。先発の渡辺翔真投手(3年)が2試合連続完封、打線も4番の小針遼梧(3年)、6番・新井流星(3年)に本塁打が飛び出すなど14安打と爆発した。

 あとアウト4つ。大記録の期待が高まったが8回2死から中前打を浴び初めて走者を背負った。それでも後続を抑え、最終的に許した安打は1本。初戦から2試合連続完封と快投を演じチームをベスト16に導いた。

 試合後は「また甲子園で試合ができることを本当に嬉しく思っている」と笑顔。マウンド上では完全試合を意識していたことを明かし「正直いうと惜しかったなと。ここまでヒットを打たれなかったことが奇跡。守備も『これで守りやすい』と言ってくれた。どんどん打たせていこうと思った」と振り返った。

 この日の最速は最終回に出した140キロ。「球速を出すことよりもコースにしっかり投げること。それしか自分はできない。10割の力じゃなくても投げ切れるように」。130キロ中盤の直球とスライダーなど緩急を使う投球術で18イニング連続でスコアボードに「0」を並べている。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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