後半戦に浮上の余地あり? 阪神大山や西武山川ら前半戦“ツイてなかった”選手とは…

ヤクルト・塩見泰隆【写真:荒川祐史】
ヤクルト・塩見泰隆【写真:荒川祐史】

阪神の大山らも低いBABIPとなった一方で、著しく高いのは…

 阿部に続くのが西武の山川穂高内野手。ここまで打率.224となっている山川のBABIPは.232。足の速くない山川だけに、平均BABIPは.265ほどと高くないが、この先、打率が上昇する可能性を秘めている。BABIP.266だった2019年には打率.256を残している。

 また、阪神の大山悠輔内野手もここまでのBABIPは.244となっており、自己平均の.286よりもかなり低い。現在の打率は.238と低迷しているが、今後、上向いてくるか。ソフトバンクの松田宣浩内野手(.250)、ヤクルトの山田哲人内野手(.262)や村上宗隆内野手、巨人の岡本和真内野手(ともに.264)も自身のBABIPよりかなり低く、今後、打撃成績を上向かせてくるかもしれない。

 一方で、200打席以上に立っている打者で最もBABIPが高くなっているのが、ヤクルトの塩見泰隆外野手。ここまで.418と突出したBABIPとなっており、ここまではかなり“運”も味方していると言えそう。DeNAのタイラー・オースティン外野手は.386、阪神の佐藤輝明内野手は.371と、こちらも運に恵まれている選手と言えそうだ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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