大谷翔平はサイ・ヤング賞を取れるか? 米で白熱「馬鹿げた話じゃない」「可能性残す」
1996年にサイ・ヤング賞のスモルツ氏「新しく改正された時代においては主張することも」
エンゼルスの大谷翔平投手はここまで両リーグトップの40本塁打をマークし、米メディアもア・リーグMVPを確実視している。さらには、ここにきて投手として最高の栄誉である、サイ・ヤング賞の可能性についても米国で話題に上がっている。
大谷はここまで投手として18試合に登板し8勝1敗、防御率2.79、120奪三振の成績を残している。現在、両リーグトップの勝利数はカブスのカイル・ヘンドリックスで14勝(5敗)。その他の投手との成績を比べても規定投球回に届いていない大谷は現実的に厳しい状況だ。
ただ、7月以降は6試合に登板し5勝0敗、リーグトップの防御率1.58(5先発以上)、そして全6試合クオリティスタート(QS)と勢いは増すばかり。サイ・ヤング賞は先発、中継ぎを問わず「シーズンで最も活躍した投手」が全米野球記者協会に所属する記者の投票で決まる。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」なども「大谷はMVPとサイ・ヤング賞を獲得するか?」と注目している。米スポーツ専門局「ESPN」で全米中継された22日(日本時間23日)のエンゼルス対インディアンス戦でも、その話題になった。
実況を務めるマット・バスガージアン氏も過去にリリーフで52セーブを挙げサイ・ヤング賞を獲得したデニス・エカーズリー(アスレチックス)の名前を引き合いにし「もし規定投球回数を100回以上に設定すれば、ショウヘイ・オオタニよりも低い(良い)防御率を記録しているア・リーグの投手は2人しかいません。彼が票を集めると言ってもそれは馬鹿げた話だとは思いません」と指摘。
1996年にサイ・ヤング賞を獲得しているジョン・スモルツ氏も「MLBネットワーク」の番組内で大谷について熱弁をふるっている。以前から「球界で最高の投手になれる」と断言している同氏は「本気ですよ。今の新しく改正された時代においては主張することもできます。逃したイニング数のギャップが大きくなりませんから。まだサイ・ヤング賞を受賞する可能性を残すと思います」と期待を込めていた。
(Full-Count編集部)