大谷翔平の“魔球”は「お化けのように姿を消す」 専門家が分析する被打率.075の理由
投球分析家ロブ・フリードマン氏「打者が決断する時間はほとんどありません」
エンゼルスの大谷翔平投手はここまで18試合に登板し8勝1敗、防御率2.79、120奪三振の好成績を残し投打の二刀流として活躍している。メジャーの強打者が手を焼いているのが宝刀・スプリットだ。米投球分析家は「お化けのように姿を消す」と、その“理由”を解説している。
なぜ大谷のスプリットは打たれないのか? 打者の手元で急激に落ちる宝刀を分析したのは「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏だった。自身のYouTubeチャンネルで「オオタニのスプリットが非常に打つのが難しい理由を簡単に分析してみましょう」と紹介した。
ここまで大谷が投じたスプリットの被打率は.075、長打率も.097とまさに難攻不落。フリードマン氏はこの“魔球”が生まれる理由をこう分析している。
動画では99マイル(約159キロ)の直球と90マイル(約145キロ)のスプリットを照らし合わせ「途中まで同じ球のように見えますが、そこからスプリットは地面に落ちます。スプリットは突然、お化けのように姿を消します」と表現。ストレートもトップクラスのスピードを誇っているだけに「打者が決断する時間はほとんどありません。なぜなら、彼にはこの球があるからです」と直球との球速差がないことを一つの理由として挙げている。