古田敦也氏の“マニア向け”動画がバズった理由 一流捕手の技術へ寄せられた高い関心
尽きることない“テーマ案”、超一流捕手は今も野球を学ぶ日々
「フルタの方程式」は2009年1月から2010年7月までテレビ朝日系の地上波で放送されていた時期もある。“野球通”に向け、古田氏が技術の真髄に迫った人気番組だった。YouTubeで復活しても、内容は濃いものとなっている。
谷繁氏との動画にファンからは「説得力がありすぎて引くレベル」「古田流と谷繁流、もう流派だな」「これが無料が見られる時代ってすごすぎる」とファンからの感謝のコメントも届いている。
「そういう(マニア向け)のが面白いと思って見てくださってるんでしょうね。それ(谷繁氏との捕手議論)がダントツ(の再生回数)になるとは、思わなかったです。こういうのが、僕らに期待されてるものなのかもしれないですね。『難しい』『こんなの誰が聞いてんの?』という話かもしれないですけど、そういうところを見たいという野球ファンが多いから、そこはやっていかないといけないのかなっていうのありますね」
古田氏も他のプロ野球OB選手から話を聞きながら、新しい発見をする日々。今後のテーマ案について話を伺うと、野球ギア、盗塁のスタート、球が速くない投手たち論、投手板、捕手の送球時の球の握り、ボールの重いと軽いの“正体”、ボールの回転数……次々に話題が浮かんできた。
球界を代表する捕手でも、野球の深さ、面白さをまだまだ感じている。だからこそ、コンテンツの“色”が濃くなっていくのだろう。