大谷翔平の「大差でのMVPは明確だ」 エ軍入団から知る米記者が見た活躍と成長

大谷翔平をエンゼルス入団から知るファビアン・アルダヤ記者【写真:盆子原浩二】
大谷翔平をエンゼルス入団から知るファビアン・アルダヤ記者【写真:盆子原浩二】

子どもたちの未来を変えるも「オオタニになることはとても難しいこと」

 大谷がエンゼルスに加入した2018年の姿を見ていたアルダヤ氏。当時を振り返り「投球、打撃のそれぞれで今のような活躍ができる能力があるのは分かっていました。しかし、毎試合プレーして、長期に渡ってスランプに陥ることなく、このレベルのプレーをここまで長い間続けています。安定感を保ちながら毎日プレーしています。素晴らしいことです」と、目を細める。

 今季の残り試合について、同記者は「投手としてどれだけ成長し続けることができるかが最も重要なことでしょう」という。さらには「ここ数か月で制球力、四球の数を改善させました。まだまだ成長する余地がたくさんあります。私の知る限り、投球をフルシーズン行うのは日本時代以来となります。この先彼は成長していくでしょう」と太鼓判も押している。

 22日(日本時間23日)のインディアンス戦は「リトルリーグ・クラシック」として行われ、多くのリトルリーガーたちの前でプレーした。アルダヤ氏は大谷の活躍が、こうした子どもたちの未来を変えると指摘する。

「特に(リトルリーガーのような)若い年代でチャンスがあって、その彼らは今までのような早さで一つの道に押し進められることはないでしょう。しかし、それでも覚えておくべきことは、ショウヘイ・オオタニは球界で最高レベルの打者であり、同時に球界最高レベルの投手であるということ。そして、その彼は1人の選手ということです。とても珍しいことです。ショウヘイ・オオタニと同じくらいの才能を持った選手かどうか、ということが大事です。オオタニになることはとても難しいことなのです」

 子どもたちの“二刀流”としての未来を広げることになるとも言うアルダヤ記者。4年前から大谷を見てきた記者も、現在の大谷の活躍を嬉しく思っている。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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