初めて2発食らった大谷翔平 投球の変化をMLB公式が分析「オオタニも人間だった」
前日まで19連敗していたオリオールズ相手に5回5安打4失点…
■オリオールズ 10ー6 エンゼルス(日本時間26日・ボルティモア)
25日(日本時間26日)の敵地オリオールズ戦に先発したエンゼルス大谷翔平投手は、5回を投げ3被弾して降板した。7つの三振を奪ったものの被安打5本、4失点。敗戦投手にはならなかったものの、勢いづいたオ軍打線は終盤8回に一挙5点を奪い逆転し、連敗を「19」で止めた。8月は目覚ましい投球を見せてきた大谷の変調について、MLB公式サイトは「オオタニも人間」としてデータを交えて伝えている。
記事は「ファンはエンゼルスの『先発投手兼先頭打者』が、今まで誰もしたことがないことをするのを見慣れているが、今日のパフォーマンスは彼らが期待していたものではなかった」とした。大谷は1回、先頭のマリンズと4番のサンタンダーにソロ本塁打を許し2失点。4回には先頭のサンタンダーに右前打、スチュワートに左中間へ11号2ランを許した。1試合に複数の本塁打を許すのは米国でのキャリアを通じて初めてだった。
大谷の投球内容の変化を、この記事はデータをもとに分析している。最近はスプリットと速球の割合を減らし、スライダーとカットボールを増やしていると指摘。開幕からの12登板では投球の半数以上を速球、約2割をスプリットが占めていたが、この日の登板ではスライダーが32%、カットボールが29%、速球が27%、スプリットが7%、カーブが5%。球種の比率が大きく変わっている。これは登板ごとの感覚によって、投球の組み立てを変えているためだ。
大谷にとってオリオールズの本拠地カムデンヤーズでの登板は初めて。本拠地での防御率1.92に対し、敵地での防御率は4.25に跳ね上がるが「言い訳はしなかった」とするこの記事は「どれだけ素晴らしく、どんな記録を持っていようと、彼(大谷)は向上するための努力を続ける」と結ばれている。次回の登板にも注目が集まる。
(Full-Count編集部)