大谷翔平、史上初の投打月間MVPは? 4戦4勝剛腕、月間42奪三振左腕らライバル多数
大谷の8月は3勝0敗、防御率2.88…31日ヤンキース戦登板あるか?
■オリオールズ 10ー6 エンゼルス(日本時間26日・ボルティモア)
エンゼルスの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、敵地・オリオールズ戦で「1番・投手」で出場したが、今季9勝目はお預けとなった。メジャー初の1試合3被弾したものの、5回7奪三振無四球、5安打4失点と粘投。勝利投手の権利を持って降板したが、8回に救援陣が打たれて勝ち星は消滅した。防御率3.00。チームは逆転負けを喫した。
注目されるのが史上初の投打月間MVPの行方だ。この日の登板で、8月は4試合登板して3勝0敗、防御率2.88。計25イニングを投げて、27奪三振、3四球となった。9勝目こそつかめなかったものの、安定感の光る投球を見せている。ただ、ライバルも多い。レイズの剛腕マクラナハンは4戦4勝、防御率2.70(23回1/3で29奪三振、6四球)。27日(同28日)に敵地・オリオールズ戦で先発登板する予定だ。
タイガースのスクバルはこの日の敵地・カージナルス戦で5回3安打2失点で勝ち負けつかず。8月は4試合登板、2勝1敗、防御率1.59。計22回2/3で27奪三振、3四球となった。8月に2勝1敗、防御率1.93の好成績を残していたインディアンスのマッケンジーはこの日、右肩の疲労のため10日間の負傷者リスト(IL)入りした。
ホワイトソックスのシーズは8月に3勝0敗、防御率3.10。計29回で39奪三振をマークしている。ブルージェイズのレイはこの日の本拠地ホワイトソックス戦で7回14奪三振5安打1失点と好投。8月は5登板で勝ち負けなしも防御率1.59。34回を投げて42奪三振となった。マリナーズのゴンザレスも8月は5登板、2勝0敗、防御率1.36の好成績だ。
この日、大谷は中6日を空けての登板だった。エンゼルスでは先発右腕バンディが右肩痛で、新人左腕デトマーズもIL入りするなど先発陣に離脱者が続出。中5日と登板間隔を短くするなら、大谷の次回登板は31日(同9月1日)の本拠地・ヤンキース戦となる。大谷は登板間隔について、「チームの方針次第かなと思う。『いけ』と言われたら、もちろんいきたいなと思います。ただ野手も少ないですし、レギュラー陣もみんな怪我でいないので。もちろん打撃でもしっかり出ないといけないので。そこのさじ加減は任せています」と語った。最後まで目の離せない展開となりそうだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)