智弁和歌山が19年ぶり4度目の決勝進出 中西の好投で近江との近畿勢対決制す

近江戦に先発した智弁和歌山・中西聖輝【写真:共同通信社】
近江戦に先発した智弁和歌山・中西聖輝【写真:共同通信社】

初回に角井の適時二塁打で先制、中西の好投で逃げ切る

 第103回全国高校野球選手権は28日、阪神甲子園球場で準決勝が行われ、第1試合では智弁和歌山(和歌山)が近江(滋賀)を5-1で下し、19年ぶり4度目の決勝進出を決めた。初回に2点を先制した智弁和歌山は6回にも加点して勝利した。

 智弁和歌山は初回、先頭の宮坂厚希(3年)が右翼への二塁打を放って出塁。1死二塁から角井翔一朗(3年)が適時二塁打を放って先制すると、2死三塁から岡西佑弥(2年)も中前適時打で続き、幸先よく2点を先制した。

 先発の中西聖輝(3年)が5回まで近江打線を3安打1失点に封じる好投を見せると、6回に待望の追加点が生まれる。1死から中西が自ら中前安打で出塁。2死となり宮坂が中前安打で繋ぐと、大仲勝海(3年)が左翼線への2点適時二塁打。2人の走者が生還してリードを広げた。

 8回にも1点を加えた智弁和歌山は、先発の中西が最後まで1人で投げ抜き、1失点完投。決勝では2000年以来、21年ぶり3度目の優勝を目指す。

 近江は1回戦から全試合に先発してきた山田陽翔(2年)がこの日も先発。5回無死満塁のピンチを無失点に切り抜けるなど力投したものの、7回途中4失点で無念の降板。打線は智弁和歌山の中西の前に反撃できず、2001年以来、20年ぶりの決勝進出を逃した。

 今回の夏の甲子園は史上初めて近畿勢が4強を独占。第2試合では智弁学園(奈良)と京都国際(京都)が決勝進出をかけて対戦する。

(Full-Count編集部)

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