「パ・リーグウォーク」の検証論文が米学術誌に掲載「社会へ新しい価値を」

歩数計アプリ「パ・リーグウォーク」の論文が米スポーツ医学会公式学術誌に

　パ・リーグ6球団の公式アプリ「パ・リーグウォーク」の検証内容をまとめた論文が、米国スポーツ医学会の公式学術誌「Medicine＆Science in Sports＆Exercise」に掲載されることになった。

「パ・リーグウォーク」は2016年3月に無料配信を開始したゲーム型健康増進プロジェクトで、日々の歩数で球団を応援できる歩数計アプリ（累計6万8000ダウンロード）。東大の鎌田真光講師を中心とする研究チームに学術・検証面でサポートを受けている。効果結果として、利用者の歩数がアプリのインストール前よりも増加しており、9か月後も効果が持続していたことが判明。2016年10月に、1日1万歩達成で選手画像が1つ得られる「選手図鑑」機能が追加された後には、実際に1万歩達成の割合が増えるなどゲーム要素が効果的だったことも示された。

　さらに利用者を対象にした調査では、約4分の1が健康づくりとして運動を始めるつもりはなかったと答えており、プロ野球とアプリがきっかけで歩く習慣ができた人が多数いることが分かったという。なお、「パ・リーグウォーク」は「健康寿命をのばそう！アワード」第9回（2020年）で厚生労働大臣優秀賞を受賞している。運動不足が世界的な健康課題となる中、「みるスポーツ（スポーツ観戦）」と「するスポーツ（運動）」をつなげる新たな取組みとして、健康づくりの領域からも注目が集まっている。

　パシフィックリーグマーケティング「この度、権威ある米国スポーツ医学会公式学術誌の『Medicine＆Science in Sports＆Exercise』に『パ・リーグウォーク』の効果検証論文が掲載されたことを非常に嬉しく思います。弊社ではプロ野球を応援することや観戦することが、健康づくりや社会全体の健康寿命を伸ばすことに貢献できる仕組み作りを考えてきました。引き続き、プロ野球コンテンツが社会へ新しい価値を継続して創出できるよう、様々なチャレンジを続けてまいります」

（Full-Count編集部）