頭部死球に「反撃しようと決めた」 投手に殴りかかったブチ切れ乱闘騒動

3AスクラントンとAリーハイバレーの試合で両軍入り乱れる乱闘騒動が勃発した【写真:Getty Images】
3AスクラントンとAリーハイバレーの試合で両軍入り乱れる乱闘騒動が勃発した【写真:Getty Images】

打者激怒「悪意を持ちながら打者を狙ったのはこれで今季2度目」

 米マイナーリーグで29日(日本時間30日)、頭部死球を発端に両軍が入り乱れた乱闘騒動が勃発した。ヤンキース傘下3Aスクラントンとフィリーズ傘下3Aリーハイバレーとの一戦。死球を受けた打者は「意図的に行われたことは疑いようがない」とブチ切れ。猛ダッシュで投手に殴りかかり、グラウンドは狂乱の舞台と化した。

 5回表2死の場面。リーハイバレーの右腕デビッド・ポーリーノが投じた94マイル(約151キロ)が、マックス・マクドウェルの頭に一直線。状態が心配されたが、マクドウェルは痛がるより先にヘルメットを投げ捨てて激怒。ポーリーノにつかみかかり、殴り合いの様相に。慌てて捕手が仲裁に入る中、両軍ベンチから選手たちが飛び出してもみ合いとなった。

 ポーリーノとマクドウェルはともに退場処分に。マクドウェルは自身のツイッターで「この投手が悪意を持ちながら打者を狙ったのはこれで今季2度目。許せない」と怒り心頭。「僕の体のこと、僕の家族、そして僕のキャリアのことを顧みずに、この投手は頭にぶつけてきた。僕はそのことに気づいて体を起こし、反撃しようと決めた」と殴りかかった意図を説明した。

 その上で、MLBやマイナーリーグ、フィリーズに対して「それぞれ事実と行為を適切に見直すことを祈るばかりだ。野球のボールを武器として使うことを厭わない選手に与えられる居場所は球界にはない。僕が起き上がらなかったらどうするつもりだったんだ!? 僕が妻に『大丈夫だよ』と連絡できなかったら、どうするつもりだったんだ!?」とも。一歩間違えれば選手生命も脅かしかねないだけに、強く求めていた。

【実際の映像を見る】故意的な頭部死球? 打者が猛ダッシュで投手に殴りかかるシーン

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY