来日4年目で初三塁打&逆転弾 不調だったDeNAソトを一変させた同僚からの助言

僚友オースティンの助言で「修正することができた」

 ソトの今季打率は試合前の時点で.253。特にペナントレース後半戦突入後は.200(45打数9安打)の不振だった。この日の試合前には、同僚のタイラー・オースティン外野手からアドバイスを受ける姿があった。「細かく説明することはできないが、彼が気付いてくれたことがあって、そこを修正することができた」と明かす。

 ソトとオースティンは今季、コロナ禍で来日が遅れ、チーム10連敗の真っ只中だった4月13日に同時に1軍昇格。同15日からスタメンに名を連ねた。2人が打棒を振るうようになって、当時断トツの最下位に沈んでいたチームは上昇気流に乗った。

 32歳のソトの方が年上で日本でのキャリアも長いが、メジャーリーグでの経験は通算34試合、打率.071(42打数3安打)、0本塁打、1打点。一方、来日2年目で29歳のオースティンには名門ヤンキースなどでメジャー通算209試合出場、33本塁打の実績がある。今季成績もリーグトップの打率.322、チームトップの22本塁打、54打点と突出している。走っても相手の隙を突いて次の塁を奪い、守ってもフェンスへの激突やダイビングキャッチも辞さないハッスルプレーでチームを鼓舞する“優等生”だ。

 ソトは来日1年目の2018年に本塁打王、翌19年に本塁打&打点の2冠王に輝いて以降、成績はやや下降気味だが、オースティンの存在は刺激になっている様子だ。オースティンにとっても、日本を熟知している“ソト先輩”の存在は心強いだろう。

 三浦大輔監督は「外国人2人は常にひとつ先の塁を狙ってくれている」とその姿勢を称え、「ソトの状態は上がってきた。こういう打撃を今後も期待したいね」と目を細めた。広島と並んで5位タイのDeNAが、両外国人の相乗効果で上位進出を狙う。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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