「ほぼ毎回アンダーシャツを…」元ロッテ・チェン、故郷でのデビュー戦で浴びた“洗礼”

「先発投手として最低6イニングを投げたい」

 台湾プロ野球での初登板は93球を投げ、5回1/3を5安打、2四球、自責点2という内容。奪三振はなく、直球の最速は147キロだった。試合は楽天が6回に4点を奪い再逆転すると、8回にも5点を追加し12-4で統一を破り、後期開幕戦を勝利で飾った。

 陳冠宇は今年の年初から社会人チームで半年間プレー。先発登板はあったものの、プロ野球での先発はロッテ時代の2018年4月7日(対日本ハム)以来、実に3年ぶりだった。

 試合後、先発登板に向けたメニュー立案、スケジュール調整をしてくれたチームに感謝した上で「練習で試合の強度まで高める難しさを感じた。先発投手としては最低6イニングを投げたい」と述べた。そして、真夏の台湾での登板については「ほぼ毎イニング、アンダーシャツを替えた。台湾は本当に暑い」と苦笑した。

 投球内容については「まずまずだった」としたものの、「少し慎重になり過ぎて、ボール球が増え、リズムが悪くなってしまった」と振り返った。奪三振がなかったことには「変化球の調子が今ひとつだった。次回以降、修正していきたい」と語った。

 逆転を許し降板した王溢正とも、笑顔でコミュケーションをとっていた。勝ち星がつかなかったことについて記者に問われると、「うちの打線をもってして、勝てないかもと心配になると思う?」と逆に質問。「全く気にはしていない」ときっぱり語り、「試合に勝って、後期シーズンをいい形でスタートできた。パフォーマンスを維持し、毎試合主導権を握りたい」と今後の意気込みを語った。

日本ファンへ「感染症の流行が落ち着きましたら、ぜひ、台湾へ試合を見に来てください」

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