DeNA19歳・森に訪れた試練 打てず送れず5の0、左腕に12の0も指揮官は「日々勉強」
三浦監督「思い切りの良さが見受けられない」
神奈川・桐蔭学園高からドラフト1位で入団し2年目。開幕は2軍スタートだったが、ペナントレース前半戦終盤の7月10日に1軍へ初昇格すると、同11日の中日戦以降12試合中11試合でスタメンに名を連ねた。8月17日の阪神戦では初の猛打賞(5打数3安打)。遊撃レギュラーの大和を圧倒する勢いを示した。
しかし、ここにきて相手に覚えられたのか、最近先発出場した試合は3戦連続無安打(10打数無安打8三振)。三浦監督は「ちょっとスイングに迷いがあるのか、ここのところ思い切りの良さが見受けられない。しっかり準備して打席に立てるように、コーチとも話をしてほしい」と語りつつ、「日々勉強だと思います」と若武者の悪戦苦闘を前向きにとらえている。
森ならではの仕事もある。スタメンを外れた1日の同カードでは、7回無死一塁で佐野の代走として登場。4番オースティンのカウント2-1からの4球目に二盗を決め、捕手・坂倉の送球がそれ外野へ転がるの見て、三塁を陥れた。今季1軍では2つ目の盗塁だが、2軍では16盗塁を量産している。
DeNAの今季チーム盗塁数は12球団ワーストの23と極端に少ない。森のような走力のある選手が、ぜひともレギュラーに欲しいところだ。勝利を優先しつつ、ポテンシャルあふれる19歳にどう経験を積ませ育てていくか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)