レジェンド上野由岐子「五輪のイメージ残っていた」 再始動は盤石2回無失点

3番手として2点リードの6回から登板したビックカメラ高崎・上野由岐子【写真提供:(公財)日本ソフトボール協会】
3番手として2点リードの6回から登板したビックカメラ高崎・上野由岐子【写真提供:(公財)日本ソフトボール協会】

2回1安打1奪三振無失点「力みもなくうまく投げられた」

 日本女子ソフトボールリーグ1部の後半開幕節が5日、神奈川県の大和スタジアムで行われ、首位のビックカメラ高崎がHondaに5-2で逆転勝ち。東京五輪で金メダル獲得の原動力となったレジェンド・上野由岐子投手がビックカメラの3番手として2点リードの6回から登板し、2イニングを1安打1奪三振無失点に抑えた。

「個人的には力みもなく、うまく投げられたと思います。五輪のイメージが結構残っていました」と納得の表情を浮かべた。

 上野が投球練習を始めたのは、1-2の2点ハインドで迎えた5回の攻撃中。ブルペンでボルテージを上げるのに合わせるかのように、味方打線はこの回3点を奪って逆転した。リードを守る役割を担うことになった上野。6回2死から6番打者に中前打を浴びたが、次打者を左飛に。最終回の7回は3者凡退で終えた。

「負けている段階では、自分は投げるのかな、どうなのかなと思っていました。でも、逆転って一瞬なので、試合の終盤でもありましたし、逆転した時にちゃんとマウンドに上がれるように準備をしていました」

 後半開幕節は無念の無観客開催。「セットした時のしーんとした感じは、今までと違う。寂しさもあります。今後球場に足を運んでもらえるように、映像を通して楽しさを伝えたいし、インターネットなどを通して応援してくださる方々の声を聞けたらいいと思います」と語った。ソフトボール人気を盛り上げるため、39歳はまだまだ最前線で投げ続ける。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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