「お前が物足りないだけ」プロ1号が満弾&2発6打点…鷹リチャードの爆発導いた言葉

プロ初本塁打となった満塁弾、狙っていたのは「フォークかスライダー」だったが…

 1ボール2ストライクと追い込まれてから、リチャードはフォーク、スライダーを見極めてフルカウントへと持ち込んだ。8球目の直前。打席を外して、しばし考えた。状況を踏まえて、頭の中を整理していたのだという。

「歩かせたら同点になる。三振を取りたいだろうから、フォークかスライダーで頭の中は決めていました」。狙いは変化球。投じられたのは“ストレート”だった。「『あっ』ていう感じで逆を突かれたんですけど、うまいこと振れた」。実際は全く予期せぬボールだったが、体が勝手に反応。本塁打を確信すると、走り出しながら雄叫びをあげた。

 7回の先頭打者で入った第4打席ではバルガスから左翼スタンドへ、この日2本目のソロ本塁打。初球、まだ構えていない状況でボールを投げられ「なんじゃコイツ、絶対打ってやろうと思いました」。鬱憤をバットに込め、力ずくでスタンドへと運んだ1発だった。前日に続き、この日も両親、祖父がスタンドで観戦。「自分じゃないみたい」。初安打、初打点、初本塁打、2日連続のお立ち台と、この上ない親孝行も果たした。

 8月に行われたエキシビションマッチで結果を残したものの、後半戦を迎えるタイミングで2軍行きを言い渡された。「正直に言いますと、モチベーションはガクッときてましたね」。目の前にあった初の1軍の舞台が消えて落胆していたリチャードに声をかけたのは藤本博史2軍監督だった。

消沈するリチャードを奮い立たせた藤本2軍監督の言葉、落ち着きを与えた小久保ヘッドの一言

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