ダルビッシュ、8勝目の裏にマドン監督の助言 キャリアで初めて「何も考えず投げた」
「ただ単純に感覚で投げたい球を決めていました」
■パドレス 8ー5 エンゼルス(日本時間9日・サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手は8日(日本時間9日)、本拠地のエンゼルス戦で79日ぶりの白星となる今季8勝目をマークした。6回を投げて3安打1失点の好投の裏には、カブス時代の指揮官だったエンゼルスのジョー・マドン監督からの“助言”を受けていたことを明らかにした。
「今日は自分の感覚に任せて投げました」と語ったダルビッシュは初回からエンジン全開。3者連続で見逃し三振を奪うと、2回1死一、三塁のピンチでは右翼タティスJr.が本塁への好返球で失点を阻止。6回まで99球を投げて3安打7奪三振1四球で1失点。6月21日(同22日)の本拠地・ドジャース戦以来79日ぶりの勝ち星をあげた。
人生で初めて「何も考えずに投げた」と言うダルビッシュ。「バッターのことを見ることも多分してない。ただ単純に感覚で投げたい球を決めていましたし、していた作業というのは足を上げるところだけ。あとは勝手に感覚に任せました」と振り返る。前日、マドン監督と話した際に「あなたはフィーリングの人だからそのフィーリングの通りに投げればいいって言われた」と明かした。
この勝利で黒田博樹氏に並ぶ日本人歴代2位タイのメジャー通算79勝をマーク。ただ、ダルビッシュ自身は「投げている時代もチームも相手も全然違うので、比べることは全くできない。今まで投げてきた、違う国で投げるのは大変なことなので、マイナーでも独立でも投げた全ての人に対して、尊敬を持っているので、何勝がどうとかは何も思わないですね」と淡々としたものだった。
(Full-Count編集部)