野球の力で東北を盛り上げる ポニーリーグ東北連盟発足&来季国際大会開催へ

来年6月に福島県で「アジア・パシフィックチャンピオンシップトーナメント」を開催予定

 東日本大震災が東北各地を襲ってから10年が経つ。復興は進んではいるものの、いまだ自宅に戻れない人々がいたり、農産物や海産物の風評被害も消えなかったり。さらには震災があったという事実が風化しつつある現状もある。震災の記憶と甚大なる被害と犠牲から得た学びを後世に繋げる役割の一端を、国民的スポーツでもある野球が担えたら――。そんな想いも込め、来年6月に予定される国際大会「アジア・パシフィックチャンピオンシップトーナメント」を福島県で開催する見込みとなった。

 東北連盟発足式の翌日、8月20日には広澤克実理事長と那須勇元事務総長が福島県庁を訪問。内堀雅雄知事に開催を打診し、快諾を得た。大会は楢葉町のSOSO・RITECならはスタジアムをメイン会場とし、その他、川内村総合グラウンドなど複数の会場が設置される予定だ。

 大会にはアジア・パシフィック地域に所属する25の国と地域から最大15チームが出場。優勝チームは地域の代表として、8月に米国で開催されるポニー・ワールドシリーズに出場できる。これまでオリックスの宮城大弥投手(宜野湾ポニー)らが出場した経験も。日本代表チームのメンバーを選ぶ全国大会は、来年5月に福島で開催される予定だ。

 野球が持つ力、子どもたちが持つ元気で東北を盛り上げたいというポニーの想いが、実現に向けて着実に動き出している。

(Full-Count編集部)

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