元DeNAパットンの変わらぬ“横浜愛”と現在地 「日本は素晴らしかったよ」
現在は有原とチームメート「僕にとっていいこと」
昨季リーグ最多57試合登板し、球団史上2人目の通算100ホールドをマーク。しかし、シーズン終了後に退団し、今年2月にレンジャーズとマイナー契約。6月上旬に5年ぶりにメジャー復帰した。チームは地区最下位に沈むが、33登板、1勝1敗2セーブ、8ホールド、防御率3.62。セットアッパーとして躍動している。「メジャーに復帰できたこと、アメリカに戻ってこられて良かった。ここは世界でベストなリーグ。ここでプレーすることが僕にとっての最終的な目標だった。戻ってこれたのは、とても意味があることなんだ」と力を込める。
チームメートになった有原とはロッカールームでは積極的に交流。ここにも日本への“愛”が滲む。「コウヘイと一緒に居られて嬉しいよ。彼といれば日本語を練習できるからね。彼が周りにいてくれるのは僕にとっていいことなんだ。(会話の内容は)ざっくばらんにね。『ここでの生活はどう?』とか。食べ物とかNPBのついても話をするし」。
同じ地区のエンゼルスに所属する大谷とは敵地で行われた9月4、6日(日本時間5、7日)と対戦。最初は強烈な右前打を許したが、2度目は8回2死三塁のピンチで94マイル(約151キロ)のフォーシームで力のない遊飛に仕留めた。「彼とは日本で1度しか対戦したことがないんだ。シーズン前のオープン戦だった。それ以来の対戦だったけど、アンビリーバブルな選手だ。あらゆる武器を持っているし、ここでも今や球界屈指の選手だ。手強い打者だね。ホームランを打たれなくて安心したよ笑」と笑った。
最後にDeNAファンへのコメントを求めると、熱い口調で切り出した。「ファンの皆さんのことを懐かしく思っています。いまでもSNSを通じて応援をもらえるのが嬉しいです。僕のことをツイッターでフォローしてくれるファンがたくさんいてくれるので。皆さんの幸運を祈っています。ゴー、ベイスターズ」。DeNAへの思いも胸に海の向こうで躍動を続けていく。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)