混戦パ・リーグの本塁打王争いは? 柳田、杉本、マーティン、誰が獲っても初受賞
シーズン最終盤まで、白熱のタイトル争いが繰り広げられる可能性も
以上のように、速球に対してかなりの強さを見せている点と、優れた選球眼を有している点は共通していると考えられる。打撃の好調ぶりは優秀なOPSにも表れている。
今後の展望としては、本塁打率を見る限りでは、マーティンにやや分があるとも考えられるがほんのわずかな差だろう。あとは得意とする球場での残り試合数や対戦カード、被本塁打が少ない先発、山本由伸投手やニック・マルティネス投手、東浜巨投手、早川隆久投手(いずれも被本塁打数6)と当たる打席数も関係してくると思うが、またそれは別の稿で。
4チームが繰り広げる白熱の優勝争いに加えて、3人の長距離砲が激しくしのぎを削る本塁打王争いも最終盤まで目が離せない展開になりそうだ。この3人のうち誰かが自身初の栄冠に輝くのか、それともここから猛チャージをかけ、逆転でタイトルを手にする選手が現れるのか。本塁打王というタイトルの行方と、それを決めることになる各選手の豪快なアーチに、ぜひ注目してみてほしい。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)