阪神・糸井&日ハム・西川の通算300盗塁は“偉業” 2000安打&300HRを上回る希少性
NPBの現役選手で200盗塁以上は糸井&西川を含めて5人
日本ハム・西川遥輝外野手と阪神・糸井嘉男外野手が「通算300盗塁」を相次いで達成した。西川は8月27日の西武戦、糸井は今月11日の広島戦で栄誉を手にした。一見地味な数字に感じられるが、達成者は西川がNPB史上30人目、糸井が31人目。西武・栗山巧外野手が4日の楽天戦で達成した通算2000安打は史上54人目だから、その“希少性”が分かる。(記録は全て11日現在)
NPBで盗塁といえば福本豊。通算1065盗塁は、2位の広瀬叔功の596盗塁を大きく引き離す。1970年から82年まで13年連続で盗塁王を手にし、1972年にはシーズン最多の106盗塁をマーク。どれをとっても空前絶後の記録だ。
更に順位をたどると、400盗塁以上は7人。巨人V9の切り込み隊長・柴田勲が579で3位、NPB記録の33試合連続安打を誇る高橋慶彦は477で5位につける。2001年から5年連続盗塁王の赤星憲広が381で9位タイ、2018年に現役引退した荒木雅博は378で11位だ。ちなみにイチローは日米通算708(MLB509、NPB199)、松井稼頭央は同465(MLB102、NPB363)盗塁を記録している。
現役選手トップでもある西川は303に伸ばして29位タイ、糸井が300で31位。今年40歳になった糸井は通算300盗塁が今季初盗塁で今後の上積みは難しそう。一方、西川は29歳で今季もリーグ6位の16盗塁をマーク。現在のペースをキープできれば今後、400盗塁も現実味を帯びてくる。他に200盗塁以上の現役選手は大島洋平(中日=249)、荻野貴司(ロッテ=237)、金子侑司(西武=218)の3人しかいない。
NPBで通算2000安打をクリアした選手は54人、通算300本塁打以上は43人。この数字を見ても通算300盗塁がいかに「偉業」であるかが分かる。
(Full-Count編集部)