菊池雄星、不振脱出の5回1失点 「この経験でもっと成長」OB岩隈氏助言に感謝
8月3日以来の白星はならずも、勝負の終盤戦へ納得の投球
■Dバックス 5ー4 マリナーズ(日本時間13日・シアトル)
マリナーズの菊池雄星投手は12日(日本時間13日)の本拠地ダイヤモンドバックス戦に先発し、5回まで投げ1失点、被安打6、8奪三振の内容で降板した。8月3日(同4日)以来となる白星こそつかなかったものの、復調への手ごたえを感じる内容となったようだ。菊池は7勝8敗、防御率4.23。試合はマリナーズが4-5で敗れた。
試合前のブルペンでは調子が良くなく、逆説的に「全く力を入れずに投げてみよう」と心がけての登板。1回、2回と2つずつの三振を奪い、3人で終える絶好の立ち上がりを見せた。
ストライク先行でどんどん攻めていけた要因に、カットボールで初球ストライクを取る作戦をとった捕手のリードを挙げる。「カットボール中心に配球してくれて、勝負どころではストレート。マーフィーには配球を気にせず、ミットめがけて投げて来いと言ってもらえて心強かった」。8個の奪三振にもつながった。
菊池は6日(同7日)のアストロズ戦で1回2/3、6失点(自責4)で降板して以来の先発。この間はサービス監督に2回、監督室に呼ばれ「とにかく結果は気にせず、必ず良くなってくれると信じている、思い切ってやってくれ」と伝えられ「気持ちが楽になった」。特任コーチとして帯同するOB岩隈久志氏にもアドバイスを仰ぎ、「この経験がもっと成長させてくれる」とのアドバイスに勇気づけられた。周囲の支えにも感謝だ。
チームのポストシーズン進出争いへ、重要な試合がまだまだ続く。「力が入って、力みすぎていたことに気づけた。次の1週間でまたいい方向に行ければ」。今季残り3回と予想される登板に、力をぶつける。
(Full-Count編集部)