「一番の理解者」岩隈久志氏との再会が力に 澤村拓一が新型コロナ陽性から復帰
マリナーズ特任コーチの岩隈久志氏とは、巨人2軍で苦楽を共に
■マリナーズ ー Rソックス(日本時間14日・シアトル)
レッドソックスの澤村拓一投手が13日(日本時間14日)の敵地マリナーズ戦を前に、2週間ぶりのメジャー復帰を果たした。新型コロナウイルスの陽性判定から回復したもの。試合前に会見した澤村は、巨人時代に苦楽を共にした岩隈久志氏(現マリナーズ特任コーチ)との再会から力を得た様子だ。
澤村は岩隈氏やイチロー氏が活躍したシアトルでの戦列復帰に、気持ちを新たにしている。中大4年時に初めてスタンドから大リーグの試合を見たのがシアトルで「そこで選手として戻ってこられたというか、プレーできるのはとても気分がいい」と力を込める。
さらに楽しみにしていたのは、巨人で同僚だった岩隈氏との再会だ。2軍暮らしという我慢の時期から、澤村が米国でプレーできる可能性を指摘してくれていたという。「僕が持っている物だったり、可能性を当時から信じてくれていた一番の理解者であったので。今日も投球の話を色々させてもらいましたけど、物凄く参考になる部分はあります」。恩人の前で登板できる可能性も出てきた。
澤村は8月31日(日本時間9月1日)に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、10日間の負傷者リスト(IL)に入った。この間チームの試合は欠かさず見ていたものの、グラウンドに立てない悔しさが募った。「ポストシーズンを争っている中でプレーできないというのは、すごいフラストレーションも溜まってましたけど。今日からプレーできるということで、ここにいる家族のためにしっかり気持ちをこめて頑張りたいなと思っています」
離脱期間の投球は1度ブルペンに入っただけで、試合にはぶっつけの復帰となる。「もうそんなことを言っている場合じゃないなというのがあったので。チームが僕のことを求めてくれて。それが前提ですけど、自分の体調だとか調子だとかはありますけど、こんな大事な時期なので。そんなことを言っていられる場合ではないなと個人的には思ってました」。ポストシーズン進出を争うレッドソックスに、最後の一押しを与えたい。
(Full-Count編集部)