二刀流と3冠王ならMVPはどちら? 大谷翔平を抜いたゲレーロJr.に快挙の可能性

エンゼルス・大谷翔平(左)とブルージェイズのゲレーロJr.【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平(左)とブルージェイズのゲレーロJr.【写真:AP】

本塁打と打率はトップ、打点も4差の3位タイ

 ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手は13日(日本時間14日)のレイズ戦で45号本塁打を放ち、エンゼルスの大谷翔平投手を抜いてア・リーグ単独トップに立った。さらに指摘されているのが、打率、打点を合わせ3冠王に輝く可能性だ。現在、打率と本塁打がリーグ1位、打点が3位タイ。獲得できるか否かでリーグMVPの行方にも影響が出そうだ。

 最も注目されている本塁打部門は、45本でトップのゲレーロJr.が残り18試合、44本で2位の大谷と、42本で3位のロイヤルズ・ペレスが19試合。ゲレーロJr.は直近7試合で5発と量産体制に入っており、逃げ切りはかなうだろうか。

 また打点部門は現在103打点で、レッドソックスのデバースと並んで3位。107打点でトップを走るホワイトソックスのアブレイユとは4点差だが、現在ブルージェイズ打線は4試合で52得点と絶好調。周囲の助けが必要な部門だけに、こちらも逆転の可能性がありそう。

 打率は現在.318で1位も、2位には.315でアストロズのグリエル(元DeNA)がつける。大谷だけでなく、こちらでも元NPB戦士との争いが最後まで続きそうだ。3冠王が誕生すれば2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)以来9年ぶり。こちらも大谷との争いとなりそうなリーグMVPは記者投票で決まるだけに“3冠王”という看板を背負えるかもキーポイントとなりそうだ。

 世間の声は大谷がやや優勢か。カナダのテレビ局「スポーツネット」のキャスター、ジェイミー・キャンベル氏が自身のツイッターで13日の試合中に「オオタニは今でもMVPだろうか」と問いかけると、たくさんの反応が寄せられた。

「そうだね。二刀流で結果も出している。その男にMVPを与えないほうが難しい」「ゲレーロがブレークしたのが、オオタニの150年くらいに一度のあるかないかのシーズンと重なったのが残念だ」と、投打二刀流の大谷を推す声がある一方で「それはあり得ない。ゲレーロはほぼすべての打撃カテゴリーで優位に立っている」「ゲレーロが3冠王取ればチャンスはある」とゲレーロJr.を推す声も。結末はいかに。

(Full-Count編集部)

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