悩める大谷翔平へ 米殿堂入り名将も金言授ける「何が起ころうとベストを尽くせ」
「本塁打王になろうがならまいが、オオタニは素晴らしい選手なのだから」
ホワイトソックス・ラルーサ監督はメンタル面の助言をした。歴代2位の監督通算2810勝。2014年に米国野球殿堂入りを果たした名将は、昨季エンゼルスのシニアアドバイザーだった。そんな敵将は「オオタニのような選手は今までいなかった。傑出した投手であり、傑出した野手でもある。なんでもやってしまうんだから。足も速いし、パワーもある。あんな人気者の選手は今までいなかったよ」と絶賛。そして、敵軍の主砲ながらも、MVPと本塁打王争いを繰り広げる大谷へメッセージを送った。
「何が起ころうと、オオタニがすべきなのはベストを尽くすことだけだ。本塁打王になろうがならまいが、素晴らしい選手なのだから。(MVPも)私は他の選手と比べることはしたくないが、オオタニがどれだけ特別かは知っているよ」。エンゼルスは残り18試合。タイトル争いはシーズン最終戦まで続きそうだが、ラルーサ監督は“自信”を持つべきと説いた。
リーグの本塁打王争いでは両リーグ最多45本のブルージェイズ・ゲレーロJr.が4打数無安打に終わり、44本の大谷とは1本差のまま。3位のロイヤルズ・ペレスは43号を放って1本差になった。ラルーサ監督は「オオタニはこれ以上ない監督を持っている。ジョー・マドンは非常に賢くオオタニのような選手を扱っている。オオタニは才能に溢れた選手だが、ジョーがしていることは全て正しい」とマドン監督への信頼の言葉も口にした。稀代の名将たちからの金言。残り試合へ生かしていきたいところだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)