大谷翔平は「アジア全体の誇り」 “世界中”に及ぼす影響力にMLB副社長も感嘆
野茂&イチロー氏の活躍は日本人に「驚きと誇りもたらした」
リーグ2位の44本塁打を放ち、投手としても9勝をマーク。エンゼルス大谷翔平投手はメジャー4年目の今季、投打二刀流で目覚ましい活躍を見せ、注目の的となった。MLBの国際成長戦略を担当するジム・スモール氏は、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のインタビューで大谷を「アジア全体の誇り」と語っている。
スモール氏は2003年にMLB東京オフィスを開き、2019年まで日本に在住。その後、国際成長戦略担当としてMLB上席副社長に就任し、ニューヨークに移った。「私たちは野球のことを『アメリカの娯楽』と呼んでいるが、今や世界のものだと言いたい」と語るスモール氏は、MLBの国際的成長に大きな影響をもたらした日本選手は野茂英雄氏とイチロー氏だったと指摘する。
1995年にドジャースに入団し、“トルネード旋風”を巻き起こした野茂氏の活躍は「日本からこんなことができる選手が出てくるなんて」と日本人の間でも驚きがあったと説明。さらに2001年にマリナーズ入りしたイチロー氏が2004年にシーズン安打記録を塗り替えるなどした際は「大きな誇りをもたらした」と振り返る。
ただ、日本人はその後「驚かなくなった」とも。松井秀喜氏が2009年ワールドシリーズでMVPを受賞した際も「誇りには思ったが驚きはしなかった」と語る。以降も多くの日本選手がメジャーに挑戦したが「活躍することが当たり前のようになった」と述べている。