史上初のセパとも優勝球団以外から選出? 混沌とするMVPレースの行方はどうなる
パ・リーグは野手が森友哉、投手は山本由伸
では、パ・リーグを見てみよう。
ロッテが首位を快走するパ・リーグの野手でWARトップは西武の森友哉捕手。12球団の野手でトップの「6.0」を叩き出している。2位はソフトバンクの柳田悠岐外野手(5.8)で、西武の源田壮亮内野手(5.1)、楽天の浅村栄斗内野手(4.1)と続く。首位ロッテのトップは中村奨吾内野手(4.1)、2位はレオネス・マーティン外野手(4.0)となる。
投手ではオリックスの山本由伸投手が野手を含めてもダントツの6.7。投手3冠の可能性もあり、MVPの最有力候補と言える。ソフトバンクのニック・マルティネス投手(4.0)、日本ハムの上沢直之投手(3.7)、日本ハムの伊藤大海投手(3.6)、オリックスの宮城大弥投手(3.6)と続き、首位ロッテでのトップは鈴木昭汰投手(1.9)。これに佐々木朗希投手(1.7)、岩下大輝投手(1.6)、益田直也投手(1.5)と続く。
顔ぶれを見ると、両リーグともに、リーグ優勝球団からMVPが選出されない可能性も十分にありそう。セパ通じて、優勝チームからMVPが選出されなかったのは過去に12人(セ3人、パ9人)いるが、同一シーズンでセパ両リーグと優勝チーム以外からMVPが選ばれたことはない。史上初の珍事となるか、MVPレースの行方も注目だ。
(Full-Count編集部)