大谷翔平、7試合連続本塁打なしの原因は? 絶好調時から低下している指標とは…

19日のアスレチックス戦では2安打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
19日のアスレチックス戦では2安打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

好調だった6、7月と比べて大きく低下している「バレル率」

 そのため、相手投手陣の攻め方にも変化が生じているようだ。7月はファストボール系が42.0%、ブレーキング系が33.9%、オフスピード系が24.1%という配球割合だったが、9月はファストボール系が54.3%、ブレーキング系が28.1%、オフスピードは17.6%に。速いファストボール系の割合が10%以上、上昇している。

 打球の角度がつかないのも、本塁打が出ない要因だろう。本塁打が出やすい打球角度、速度とされる「バレルゾーン」に飛んだ割合を示す「バレル率」を見ると、6月にはファストボール系で37.5%、ブレーキング系で25%、オフスピード系(スプリット、チェンジアップ、フォークなど)でも16.7%あったが、7月に入り、ファストボール系が急降下して11.1%に。7月の段階では前月と同水準だったブレーキング系とオフスピード系も8月になって下降している。

 打球角度の球種別の月平均を見ても、9月はファストボール系が12度、ブレーキング系が13度、そしてオフスピード系に至っては?13度と、フライが減り、ライナーやゴロが圧倒的に多くなっていることが分かる。

 18日(同19日)のアスレチックス戦では久々に逆方向への安打が出た大谷。ジョー・マドン監督は「あれこそまさに、彼が調子がいい時の姿だ」と復調への手応えを口にしていたが、ここからどう状態を上げていくか。残る14試合でどれだけのアーチを放っていけるだろうか。

(Full-Count編集部)

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