MLBが「滑りにくいボール」をテストへ 3Aの残り試合で使用と米メディア報じる
東京五輪の使用球をマイナーリーグの選手たちが絶賛していた
メジャーリーグ機構(MLB)はマイナーリーグのシーズンの残り試合で、滑りにくく改良された新しいボールの試作球を3Aでテストするようだ。米メディア「CBSスポーツ」が、「ベースボール・アメリカ」のカイル・グレイサー記者が報じたものとして伝えた。
「CBSスポーツ」は「MLBは新しい滑りにくいボールを3Aで実験する」との見出しで、この試作球のテストについてレポート。記事によれば、滑りにくい試作球が3Aの一部の球団において、シーズンの残り試合で使用される予定という。
滑りやすいボールを使用しているMLBでは、投手による滑り止め用粘着物質の使用が問題に。今季途中からは審判が登板する投手たちのグラブや帽子などをチェックする粘着物質使用の取り締まりが行われてきていた。
NPBではMLB球よりも小さく、滑りにくいボールが使われており、東京五輪でもメーカーこそ違えど、やや小さく滑りにくいボールが使用されており、元メジャーリーガーやマイナーリーグの選手たちはこぞってこのボールを称賛。ツインズのジョー・ライアン投手は「今まで僕が触ったボールの中で最高のボールだ」と話していた。
記事では「MLBが来春にもメジャーレベルで新しいボールを導入することを考えているかは定かではない」としつつも「MLBが投手の快適さと投打の競争バランスの最適な場所を見つけようと試みている中で、これからのどこかで導入される計画になっていても当然である」としている。果たしてメジャーリーグのボールが新たなものへと変わるのだろうか。
(Full-Count編集部)