鷹・工藤監督も大絶賛「大きいですよ~」 試合を分けた“甲斐キャノン”発動
代走・中島卓を二塁で“一刺し”…敵軍リクエストもアウト判定通り
■ソフトバンク 4ー2 日本ハム(25日・PayPayドーム)
ソフトバンクは25日、PayPayドームでの日本ハム戦に4-2で辛勝し、対日本ハムの連敗を「3」で止めた。先発・石川柊太投手の好投や栗原陵矢捕手の先制弾など勝利のポイントが多い中、工藤公康監督は7回のピンチを救った“甲斐キャノン”を称賛した。
6回に2点差に迫られ、迎えた7回。4番手の岩嵜翔投手が不運な二塁打と安打で無死一、三塁とされた。日本ハムは一塁走者に代走・中島卓也内野手を送り、チャンス拡大を狙った。
1死後、打者・清水優心捕手の4球目に中島がスタート。マスクをかぶっていた甲斐拓也捕手は、三塁に走者がいても躊躇うことなく強肩を発動した。アウト判定に日本ハム側からリクエストがあったが、結果は変わらず。一気にピンチの芽を摘み、最後は清水を三振に斬り、この回を無失点で終えた。
工藤監督は「無茶苦茶、大きいですよ~」と大きな目を見開いて称賛。「あれを成功させられていたら、下手すると同点というところ。それを2アウト三塁にして、ホームランがない限り同点にはならないという場面にしましたからね。(打席の清水は)前の日にホームランも打っていますし、緊張したところではありますが、よく三振にとったと思います」と続けた。
8回からは、前日に本塁打を浴びたモイネロ投手と森唯斗投手がともに3者凡退に抑える“リベンジ投球”を見せた。甲斐は自らの抜群送球でピンチを救っただけでなく、岩嵜、モイネロ、森の勝ちパターントリオを“無失点リード”。石川にもうれしい6勝目をプレゼントした。