大谷翔平、走者なしでも敬遠「何の問題が?」 3戦11四球に敵将「45本打ってる」
まともに勝負してもらえたのは初回の第1打席のみ
■マリナーズ 6ー5 エンゼルス(日本時間25日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、本拠地でのマリナーズ戦に「2番・指名打者」で出場し、2度の申告敬遠を含む4四球となった。3試合で11四球はア・リーグ新記録で、メジャー記録にも並んだ。走者がいない状況でも歩かせたマリナーズのスコット・サービス監督は試合後「この2021年に、型にはまっていないことをして何の問題があるだろうか?」と語った。
まともに勝負してもらったのは、空振り三振に倒れた初回の第1打席だけだった。3回2死二塁の第2打席では申告敬遠で、5回の第3打席、7回の第4打席はほぼ外角一辺倒の配球で四球となった。1点ビハインドで迎えた9回1死走者なしの第5打席では、2ボールから申告敬遠。これには大谷も苦笑いを浮かべ、スタンドからは大ブーイングが巻き起こった。
ワイルドカードでのブレーオフ進出へ負けられないマリナーズ。サービス監督は、9回に大谷を申告敬遠で歩かせたことに「彼は45本ホームランを打っている。驚くべきシーズンを送っており、言うまでもなく彼らの打線の中で大きな打力を持った選手だ」と改めて警戒感を強調。同点の走者を出すことは「ノーマルなことではない」と認めつつも、後続と勝負した方が勝機があると踏んだ結果だった。
今季17敬遠は、リーグトップ(メジャー2位)。これで3試合アーチから遠ざかった。ただ、本塁打王争いでトップを走るブルージェイズ・ゲレーロJr.とロイヤルズ・ペレスも足踏みで1本差のまま。まだまだ射程圏にいるが、バットを振らせてもらえない限りは一発も生まれない。
(Full-Count編集部)