ベンチ外がヒーローに 決勝弾の鷹リチャードが元首位打者から得た“プロの流儀”

1軍昇格後、初めてのベンチ外に「何していいか分からなかった」

 初めての“ベンチ外”で「何していいか分からなかった」というリチャード。先輩である長谷川勇也外野手に過ごし方を聞くと「試合見て勉強するんだよ」との答えが。ウエートトレーニングに汗を流しながらも試合をチェック。相手の配球などを学ぶとともに「こういうチームの中でプレーしているんだなと改めて自覚しました」との意識も芽生えたという。

 これで今季5本目の本塁打。8回にはダメ押しの犠飛も放った若き大砲に、工藤公康監督も「変に臆することなく自分の打撃をしようというのが結果に繋がっている。ああいうところの1本で、あとはブンブン振ってくれればいい。ノビノビとやっていればいい」と目尻を下げる。

 この日は孫正義オーナーが観戦に訪れていた。初めて勝利のハイタッチを交わしたリチャードは「孫さん初めて見ました。めっちゃ優しそうでした。名前を覚えてもらえたら嬉しいです」と初々しい。勝率を5割に戻したソフトバンク。上位を追いかけるディフェンディングチャンピオンの中で、リチャードの存在が大きくなってきている。

【動画】本人曰く「だいぶ詰まった」それでも打球はスタンドへ 鷹リチャードが放った決勝5号ソロ

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