ヤクルトOBが古巣Vへ一抹の不安「明らかに今がMAX」 勝負の潮目は“月替わり”

巨人のゼラス・ウィーラー【写真:荒川祐史】
巨人のゼラス・ウィーラー【写真:荒川祐史】

巨人は中4~5日の“特攻ローテ”が吉凶どちらに出るか

 巨人はやや引き離された格好だが、野口氏は「本塁打、打点がリーグトップの4番・岡本和真(27日現在、本塁打はヤクルト・村上とタイ)がいるのは強みです。幸い、前を打つ松原聖弥、坂本勇人も好調。チャンスを作って岡本に回す数が増えれば、自ずと得点力も上がる」と見ている。

 さらに、ラッキーボーイになりそうな男がいる。「(ゼラス・)ウィーラー(内野手)です。最近は代打出場が増えましたが、明るい性格で彼が打つとチームが盛り上がるし、相変わらず得点圏打率も高い(.368)。スタメンで使った方が生きると思います」と先発起用を推奨する。

 一方で、巨人は9月に入ってから先発投手を菅野智之、山口俊、戸郷翔征、高橋優貴、CC・メルセデスの5人に絞り、中4~5日で回す“特攻ローテ”を敷いている。野口氏は「ペナントレースはまだ3~4週間ある。最後まで持つのか、もう1枚加えた方がいいのではないか、という不安は拭えません」と言う。

 それぞれ強みも弱みも抱える3球団。過酷なシーズン最終盤を経て、1か月後にトップでゴールテープを切るのは果たしてどこだろうか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY