大谷翔平、175キロ右前打で“二塁手グラブ破壊” 指揮官激賞「もうMVPだよ」

会見に臨んだエンゼルスのジョー・マドン監督(画像はスクリーンショット)
会見に臨んだエンゼルスのジョー・マドン監督(画像はスクリーンショット)

史上6人目の45発&25盗塁、9回に175キロ右前打「相手のグラブを壊し始めたら、もうMVPだよ」

■エンゼルス 7ー2 レンジャーズ(日本時間30日・アーリントン)

 エンゼルスの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、敵地・レンジャーズ戦に「1番・指名打者」で先発出場し、史上6人目の「45本塁打&25盗塁」を達成した。6回の第3打席で一塁内野安打を放ち、その後に二盗を記録。シーズン25盗塁として、大リーグでは15年ぶりの偉業を決めた。ジョー・マドン監督は9回の痛烈な右前打に注目。「(相手の)グラブを壊し始めたら、もうMVPだよ」と絶賛した。

 指揮官が称えたのは9回1死一塁での右前打だった。3試合ぶり今季39度目の複数安打をマークしたが、この一打の打球速度は109マイル(約175.4キロ)と痛烈な打球だった。指揮官は「今日の試合ずっと強い打球を打っていた。二塁手のグラブを突き抜ける打球を打っていたが、それは私の考えではMVPに間違いなく駆り立てるものだ」と称えた。

 足で魅せたのは同点の6回1死一塁だった。大谷は二盗を成功させ、今季25盗塁をマーク。史上6人目の「45本塁打&25盗塁」を達成した。大リーグでは元広島で2006年ナショナルズのアルフォンソ・ソリアーノ(46・41)以来15年ぶり。さらに、1死三塁からメイフィールドの中前適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。日本人選手のシーズン100得点は2008年のイチロー(マリナーズ)以来13年ぶりだ。指揮官は「数多くの画期的な出来事は今年が初めてだったが、私は彼ならこれを続けられると思っている。彼は自分のことを完璧にケアしている。向上し続けている。最近ボール球に手を出さなくなった」と称賛した。

 9回の右前打を放った後にも二盗を決め、8月31日(同9月1日)のヤンキース戦以来今季3度目の1試合2盗塁。リーグの本塁打王争いでは7試合連続ノーアーチで両リーグ最多48号を放ったロイヤルズ・ペレスと3本差に。豪快アーチとはいかなかったが、大谷の魅力を存分に発揮。チームを快勝に導いた。指揮官は「将来的に私たちがプレーオフに出場するとなった時に、これだけのイニングを投げられるということ、この(プレーオフの)時期をこのように過ごせるということが分かって良かった」と賛辞の言葉を惜しまなかった。

【動画】大谷翔平の強烈な打球にマドン監督も驚愕 “二塁手グラブ破壊”の痛烈175キロ右前打

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY