早大ドラフト候補・岩本が受けた“檄” 指揮官の指導で即HR「良い結果になれば」

早大・岩本久重【写真:上野明洸】
早大・岩本久重【写真:上野明洸】

プロ志望届を提出している早大の正捕手・岩本が本塁打を含む4打点の活躍

 東京六大学秋季リーグ戦が3日、明治神宮野球場で1試合行われ、早大は19-0で東大に大勝した。プロ志望届も提出している4番の岩本久重捕手(4年)は、リーグ戦通算5本目となる本塁打を含む3安打4打点の活躍を見せ、攻守でチームを牽引した。

 ドラフト会議前最後のリーグ戦の試合で猛アピールした。初回、無死1塁で打席に入ると、2球目の低めの直球を振り抜いた。「自分も入るか分かりませんでした、外野は越えたと思ったんですけど…」。低い弾道で飛んで行った打球は、左翼スタンドで弾んだ。4回の第3打席では右中間を深々と破る二塁打、6回の第4打席でも左二塁打を放ち、計4打点を挙げた。

 2日の試合ではチームが23得点する中、岩本は9回に1本ヒットを打ったのみ。「昨日の試合では思うようなバッティングができなかった。インパクトでこねるような打席が多かった」。小宮山悟監督からはお叱りを受けたという。

 指揮官は「強い打球を打ちたい気持ちは分かるんだけど、昨日は三塁側から見てると背中が丸まっていた。無駄なところに力が入りすぎている」と指摘。監督からのアドバイスもあって、試合後、寮に戻るとフォーム修正に着手。バットをボールの内側に入れることを意識して、結果に繋げた。

 守っては先発の西垣雅矢投手(4年)を好リードで完封に導いた。「ゼロにこだわっていました」。大量リードの中でも、気は緩めなかった。「西垣の手助けをできたのは良かった。次につながっていくんじゃないかなと思います」とうなずいた。

 11日にはドラフト会議を控える。早大からは岩本の他にも徳山壮磨投手、西垣が提出している。「(ドラフトの)次の日に法政戦があるので、良い結果になることを考えつつ、しっかり残りのカードを勝ちきれるような準備をしていきたいなと思います」と口元を引き締めていた。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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