斎藤佑樹の「人間性が伝わる」 2軍ラスト登板で相手打者に示した感謝にファン感動
空振り三振に切った乙坂に対し、帽子を取り「ありがとう」と声をかけた斎藤
今季限りで現役を引退する日本ハムの斎藤佑樹投手。3日に鎌ケ谷スタジアムで行われたイースタン・リーグのDeNA戦で2軍最後のマウンドに上がった。渾身の132キロで空振り三振を奪い、相手の乙坂に感謝を伝える姿にファンも「見ていてグッときた」と感動を誘った。
2軍戦で最後となる出番は6回に訪れた。球場から大きな拍手が送られ、笑顔を見せマウンドに上がった斎藤。投球練習を終えると、一塁を守っていた清宮幸太郎内野手が歩み寄り、言葉をかける。声をかけた清宮の瞳も涙に濡れていた。
先頭・乙坂に対して2球連続でボールとなったが、3球目は空振り。さらに4球目、目に涙をいっぱいに浮かべながら投じた5球目も乙坂のバットは空を斬り、空振り三振を奪った。すると、斎藤は帽子を脱ぎ、乙坂に向けて「ありがとう」と声をかけた。
斎藤が投じた“魂の5球”を「パーソル パ・リーグTV」の公式YouTubeも「【鎌ヶ谷ラスト登板】斎藤佑樹『熱い涙と感謝の5球』」と紹介。ファンからも「ありがとうって乙坂に言ったのがいいね」「最後乙坂にありがとうって言ってるところかっこいい」「他球団ファンですが感動しました」「乙坂にありがとうって言ってたとこに彼の人間性が伝わる」と感動の声があがった。
2006年の夏の甲子園で熱狂を巻き起こし、早大を経て、2011年に日本ハムに入団した斎藤。11年のプロ生活に幕を下ろす“ハンカチ王子”には「周りに何言われても頑張ってた佑ちゃん。今までありがとう」「思わず泣いてしまった」「リスペクトしかない」「身体ボロボロなのによく頑張ったよ」「たくさんの感動をくれた投手」と感謝を記すファンも多かった。
(Full-Count編集部)