鷹が外国人3選手と育成契約を結んだワケ 三笠GMが明かした壮大な3軍制拡大計画
「外国人も獲得して、ホークスの土壌の中で育てることにチャレンジしたい」
ソフトバンクは4日、来季の新戦力として、16歳のフランケリー・へラルディーノ内野手、21歳のマイロン・フェリックス投手、17歳のアレクサンダー・アルメンタ投手を獲得したと発表した。3選手ともに育成選手契約で、来年1月に来日し、春季キャンプからチームに合流する予定だ。
へラルディーノはドミニカ共和国出身で弱冠16歳の遊撃手。右投げ両打ちで身体能力の高さが売り。フェリックスもドミニカ出身で、身長190センチの長身を誇る21歳の右腕だ。アルメンタはメキシコ人の17歳左腕。今季メキシカンリーグでデビューを飾ったばかりの新星だが、17歳にして最速151キロを計測し、メキシコ国内でのトップ10に入る有望株だという。
この日、オンライン会見を行った三笠杉彦取締役GMは「我々は世界中から有望な選手を集めて強いチームを作りたいというコンセプトでやってきている。来季は育成で日本人だけでなく外国人も獲得して、ホークスの土壌の中で育てることにチャレンジしたい」と3選手を獲得した意図を説明。3選手ともに、メジャー球団も獲得に興味を示していた選手だという。
また、三笠GMは来季から3軍制を拡大するプランを明らかにした。「3軍の試合数を拡大して、保有する選手も増やして、3軍制を拡大して取り組んでいこうという計画を持っています。育成ドラフトだけでなく、海外のプロスペクトも獲得して筑後で育成し、羽ばたいていってもらう選手を育てていきたい」と説明する。
3軍での試合数を現在の80試合前後から倍近い130から140試合に増やし、3軍の主なメンバーとなる育成選手もこれまでの20人前後から30人ほどに拡大。支配下登録選手と合わせて計100人ほどのチーム編成にする考えで、今回の外国人3選手との育成契約も、そのプランの一環だという。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)